福田口岸
利用可能時間:午前6時30分~午後10時30分
福田口岸(通関地)は旅客向けに陸路での出入境審査を行う口岸で、福田区裕亨路(福田保税区東側)に位置しています。敷地総面積は62,962平方メートルで、建築総面積は82,035.85平方メートルです。出入境ホールはそれぞれ1階にあり、出入境レーンは146本あります。そのうち、出境ホールには審査レーン計78本(自動化ゲートの専用レーン20本、有人審査レーン58本)、入境ホールには審査レーン計68本(自動化ゲートの専用レーン20本、有人審査レーン48本)が設置されています。福田口岸共同検査ビルと香港九広鉄道落馬洲管制站を連結する歩道橋は240メートルの長さで、2階建て、一方通行で、それぞれ深センと香港の出入境旅客に使用されます(上は出境用、下は入境用)。同口岸の審査機関には税関施設やイミグレ、検査検疫局があり、またサービス機関には広東省公安庁駐深センビザオフィス、経営機関には銀行や免税店などがあります。毎日延べ25万人の利用者が通過できるように設計されています。同口岸を利用する主な旅客は深セン地下鉄4号線と香港MTR東部支線の乗客です。
広深港高鉄西九龍站口岸
利用可能時間:午前6時30分~午後11時30分
広深港高速鉄道西九龍駅口岸は香港特別行政区に位置し、一年中開放されている鉄道旅客向けの出入境検査場で、2018年9月23日にオープンしました。西九龍駅構内には香港側口岸と大陸部側口岸が設置され、「一地両検(香港側と大陸部側の出入境審査を1か所で行う」方式のもと、中国香港と中国大陸部のそれぞれの法律に従って1カ所で出入境審査を行うことができます。
高速鉄道の西九龍駅は地下4階建てで、建築総面積は38万平方メートルです。地下1階は発券ホール、地下2階は入境ホール、地下3階は出境ホール、地下4階はプラットホームです。毎日延べ20万人の利用者が通過できるように設計されています。そのうち、大陸部側口岸の建築総面積は約10万9000平方メートルで、出入境ホールにはそれぞれ自動化ゲートの専用レーン30本と有人審査レーン18本が設置されています。香港側口岸の建築総面積は約2万4100平方メートルで、入境ホールには有人審査カウンター66カ所、自動化ゲートの専用レーン22本、出境ホールには有人審査カウンター32カ所、自動化ゲートの専用レーン29本が設置されています。
皇崗口岸
利用可能時間:終日
皇崗口岸は現在中国で最大規模の旅客・貨物ともに取扱う総合的な陸路の口岸です。深セン市福田区の南端に位置し、香港新界落馬洲と川を挟んで向き合っています。口岸の南側にある皇崗と落馬洲を結ぶ落馬洲大橋は深セン河にかかっており、深センと香港を結んでいます。皇崗口岸は広深高速道路の建設にともなって新しく開設された口岸です。2003年1月27日0時から、皇崗口岸は24時間運用が開始されました。2019年6月よりリニューアル工事が開始し、一時的な旅客審査ビルが整備されました。一時的な旅客審査ビルの敷地面積は51,483平方メートル、建築総面積は約14,000平方メートルで、1階は出入境審査ホールです。審査レーンには旅客向け審査レーン40本と、大型乗用車向け審査レーン16本を含む計58本が設けられています。
深セン湾口岸
利用可能時間:(旅客検査)午前6時30分~深夜0時 (貨物検査)終日
深セン湾口岸は旅客・貨物を共に取り扱う総合的な陸路の口岸としては現在アジアで最大規模となっています。深セン市の蛇口東角頭に位置し、香港の鰲勘石とつながっています。敷地面積は117.9ヘクタールで、うち香港側は41.6ヘクタール、深セン側は76.3ヘクタールです。2007年7月1日に開通し、中国で初めて「一地両検(中国香港と中国大陸部の出入境審査を1か所で行う)」方式に従って出入境審査が行われるようになった陸路口岸です。毎日延べ6万人の利用者と車両5万8700台が通過できるように設計されています。旅客審査ビルには出境レーン計62本(有人審査レーン15本、自動化ゲートの専用レーン47本)、入境レーン計55本(有人審査レーン17本、自動化ゲートの専用レーン38本)があります。
税関とイミグレはそれぞれ乗用車向け出入境審査レーンに、小型乗用車レーン17本、大型乗用車レーン2本が設置されています。また、貨物車の出境審査レーンには、税関用27本、イミグレ用22本があり、貨物車の入境審査レーンには、税関用26本、イミグレ用22本、さらに税関二道用12本が設置されています。同口岸の審査機関には税関とイミグレがあり、経営機関には銀行や免税店などがあります。
蓮塘口岸
利用可能時間:午前7時~午後10時
蓮塘口岸は広東省深セン市羅湖区蓮塘街道に位置し、北は羅沙路に臨み、南は深セン河まで、香港では「香園囲辺境管制站」と呼ばれています。深セン東部では蓮塘口岸、西部では深圳湾口岸から出入境するという「西進西出、東進東出」の仕組みを構築する東部における交通の要所となっています。大陸部側と香港側の出入境審査場がそれぞれ離れている「両地両検」審査モデル、利用者が公共交通や自家用車で直接通関可能となる「人車直通」、及び「ワンストップ」車両通関モデルを採用しています。毎日延べ3万人の利用者と車両1万7850台が通過できるように設計されており、ピーク時の利用者数は延べ10万人を突破し、1日平均の利用者数は6万5000人に達しています。
羅湖口岸
利用可能時間:午前6時30分~深夜0時
羅湖口岸は深セン市羅湖区羅湖商業センターの南側に位置し、香港新界と川を挟んで向き合っており、深センと香港両地が二階建ての歩道橋と鉄橋でつながっています。深セン市で最大の旅客輸送量を誇る陸路の口岸のひとつです。現在、審査レーンは計190本あり、そのうち自動化ゲートの専用レーン115本(入境用57本、出境用58本)、有人審査レーン75本(入境用36本、出境用39本)が設けられています。自動化ゲートで利用者は2~5秒で審査手続きを完了することができ、イミグレ通過にかかる時間が30分を超えないようにされています。羅湖口岸は、毎日延べ8万人(1985年の設計規模)の利用者が通過できるように設計されていましたが、これまでの最大利用者数は1日に延べ39万5000人を記録し、1日あたりの利用者数は17万人に達しています。
文錦渡口岸
利用可能時間:午前7時~午後10時
文錦渡口岸は広東省深セン市羅湖区黄貝街道に位置し、東は蓮塘口岸、西は羅湖口岸に接し、北は沿河南路に臨み、南は深セン河に隣接しています。改革開放以前に深センに設置された2つしかない陸路口岸のうちの一つであり、道路橋で香港とつながっており、香港への生鮮食料品供給の特色を有し、旅客・貨物の両方を取り扱う総合的な陸路口岸です。
同口岸には出境・入境用車両検査レーン計30本があります。そのうちトラック向け審査レーンは18本(入境レーン8本、出境レーン10本)、小型・大型乗用車向け審査レーン12本(入境レーン6本、出境レーン6本)が設けられています。また、旅客審査レーンには出境レーン計18本(有人審査レーン8本、自動化ゲートの専用レーン10本)、入境レーン計18本(有人審査レーン8本、自動化ゲートの専用レーン10本)があります。
同口岸は、大陸部側と香港側の出入境審査場がそれぞれ離れている「両地両検」モデルを採用し、毎日延べ3万人の利用者と車両1万台が通過できるように設計されています。現時点で、1日あたりの通行車両台数は2000台以上、1日あたりの利用者数は4000人を超えています。
沙頭角口岸
利用可能時間:再建中
沙頭角口岸は深セン市塩田、龍崗および珠江デルタ東部地区において補助的な役割を担う旅客・貨物総合取扱口岸(出入境審査場)です。深セン市塩田区沙頭角鎮の西側に位置し、東は沙頭角保税区と塩田港に接しており、北は梧桐山トンネルと接しています。2020年1月28日、香港特別行政区政府は2020年1月30日から沙頭角口岸の旅客審査通関サービスを一時停止すると発表しました。2022年3月13日に深セン市人民政府口岸弁公室が発表した通告によると、越境トラックの運転手はクローズドループ式管理の下で、指定されたルートで走行する必要があります。したがって、沙頭角口岸を経て出入境する行為は範囲外の運転と見なされます。
蛇口口岸
利用可能時間:終日
蛇口クルーズ母港:午前7時~午後10時30分
蛇口口岸は珠江口東岸、深セン市西部南頭半島の南端に位置しています。東は深セン湾に臨み、香港とは海を挟んで向き合っています。西は珠海、マカオ、深セン空港に臨んでおり、北側は内陸である南山です。現在、蛇口口岸は対外向けに31のバースを開放しており、そのうち、コンテナ専用バースは10、多目的バースは9、船舶メンテナンス専用バースは4、旅客輸送用バースは8となっています。
大亜湾口岸
利用可能時間:埠頭所有者のみ利用可能
大亜湾原子力発電所専用埠頭は深セン市東部大亜湾のほとりの大坑村麻嶺角に位置しています。深セン市街地までの直線距離は約45キロで、香港島までの距離は約50キロです。この埠頭には4つのバースがあります。
赤湾口岸
利用可能時間:終日
赤湾口岸は珠江口の東岸、深セン市西部の南頭半島南西部に位置しています。東は蛇口港につながり、南は伶仃洋を挟んで香港、マカオ、珠海に向き合っており、西は媽湾発電所と媽湾港区と隣接し、北は南山半島に面しています。陸路では深セン市都心部までの距離は30キロで、広深や広恵道路幹線道路、広深高速道路、平南鉄道にアクセス可能です。海路では香港、マカオ、または珠海までの距離はいずれも約20海里です。赤湾埠頭には現在17のバースがあり、うちコンテナ専用バースが6つあります。埠頭の海岸線の全長は3176メートルです。赤湾口岸は中国の主なバルク化学肥料と食糧・油糧の輸出入中継拠点の一つであり、鉄道輸送、道路輸送、海上輸送などの輸送方法を一体化した大型総合港です。
媽湾口岸
利用可能時間:終日
媽湾口岸は珠江口の東岸、深セン市西部の南頭半島西側に位置しています。東は赤湾港、南は伶仃洋に面し、珠江口のメイン航路、西は深セン空港に隣接し、北は南山半島を奥地としています。陸路では深セン市街地までの距離は24キロで、広深道路や広恵道路などの幹線道路や広深高速道路、平南鉄道にアクセスすることができます。海路では香港、マカオ、または珠海までの距離はいずれも約20海里です。埠頭の海岸線の全長は3877メートルで、14のバース(うちコンテナ専用バース3つ、石炭専用バース2つ)があります。
大鏟湾港口岸
利用可能時間:終日
大鏟湾口岸は珠江口の伶仃洋矾石水路南東部、深セン西部媽湾港以北の大鏟湾に位置しています。海路では南は香港地区まで20海里、北は広州市まで40海里であり、陸路では広深高速、機荷高速、107国道及び建設中の広深沿江高速道路を通じて内陸にアクセスできます。大鏟湾港の海岸線の全長は11.6キロ、陸域面積は10.28平方キロで、17の大型コンテナ深水バース、7の中型バース及び19のはしけバースの整備を予定しており、設計年間貨物取扱量は1250万TEUで、投資総額は約450億人民元に達しています。
塩田港口岸
利用可能時間:終日
塩田港口岸は深セン大鵬湾沖の北西部に位置し、南は香港九龍半島と海を挟んで向き合っています。塩田港エリア、下洞港エリア、広東大鵬液化天然ガス(LNG)専用埠頭に分かれています。塩田港エリアは深セン市街地まで13キロ、大鵬湾口まで12海里となっており、15の大型コンテナ専用バース、3つの多目的バースがあります。10万トン級以上の大型コンテナ船舶が寄港可能で、現在、遠洋国際コンテナ定期船が毎週100便近く運航しています。下洞港エリアは大鵬湾のほとりに位置し、深セン市東部において石油や液化ガスなどの危険物埠頭専用作業区であり、中には独立した3つの桟橋式埠頭、9つのバースがあります。広東大鵬液化天然ガス(LNG)専用埠頭は深セン東部の大鵬半島秤頭角に位置し、8万トン級のLNG船専用の桟橋式埠頭バースと5000トン級の作業船舶が整備されています。
深セン空港口岸(出入境検査場)
利用可能時間:終日(福永フェリーターミナル:午前8時~午後9時)
深セン宝安国際空港は中国で初めて地方投資を主体として建設された空港です。新設されたターミナルは45万㎡、年間設計の旅客輸送量はのべ4500万人となっています。同空港は中国でも最新鋭の航空貨物ターミナルと駐機場を有し、貨物ターミナルは近代化された混載貨物とコンテナの立体的な処理システムを持っています。貨物の預け入れや引き出しなどには機械化された自動システムを稼働しています。空港に付帯している福永港には、1000トン級の多目的バース3つ、500トン級の客船用バース4つがあります。現時点では深センー香港、深センーマカオ、深センー中山ルートが開通しています。