深セン市竜崗区のある産業パークのビル屋上で、ドローンの飛行テストを行う羅錫坤さん(4月12日撮影)。
デリバリー配達員だった羅錫坤さんは以前、保温保冷バッグをバイクに乗せて、商品を少しでも速く客の元に届けようと、広東省深セン市宝安区のオフィスビルの周りをバイクで走り回っていた。新華社が報じた。
そんな羅さんは2022年に転機を迎える。勤めていたデリバリー会社がドローン配送業務を拡大。子供の頃から機械いじりや操作などが好きだった羅さんは、1000人以上のデリバリー配達員の中から、ドローン操縦士の候補に選出された。トレーニングを経て、中国民用航空局の「民用ドローン操縦資格」の試験に見事合格し、「ドローン操縦士」になった。
深セン市竜崗区のある商業施設の屋上にあるデリバリードローン発着地点で、新航路のドローンのテスト飛行状況をチェックする羅錫坤さん(4月23日撮影)。
ドローンの応用により、配送のスピードが加速し、消費者の購入体験はさらに向上している。羅さんは現在、会社で飛行運営業務を担当し、ドローンのテストや、航路情報収集などの業務を行っている。羅さんは、「ドローンが飛行する場所をじっくりと調査して、ドローンの飛行安全性に対する環境の影響を最小限に抑えると同時に、緊急事態が発生した場合、システムが直ちにドローンを安全な場所に着陸させることができるようにしている」としている。
ドローン操縦士は2019年に中国人的資源・社会保障部(省)が発表した新職業の一つとなった。ドローン操縦士が新職業となったことは、テクノロジーイノベーションや産業のモデル転換が勢いよく進んでいることを反映している。
深セン市竜崗区のある産業パークのビル屋上で、テスト飛行前のドローンをチェックする羅錫坤さん(4月12日撮影)。
深セン福田区のある商業施設の開けたスペースで、商業施設と周辺の公園を往復する配送航路開設計画のため、配送航路開通前の航路情報収集作業を行う羅錫坤さん(4月11日撮影)。
深センでドローン操縦士のトレーニングに参加した際、ドローンを並べて写真を撮影する羅錫坤さん(2022年5月19日撮影)。