深セン市とロシア・モスクワ市は3月6日、友好交流協力覚書に調印して、正式に友好交流都市関係を締結した。
現時点で、深センはすでに58カ国の93の都市と友好都市や友好交流都市関係を結んでいる。
モスクワ市政府の部長で同市の対外経済・国際関係局長を務めるセルゲイ・チェレミン氏(Sergey Chermin)は取材の中で、覚書の締結が両都市の関係が新たな段階に入ったことを示しており、深センとより多くの分野で実務的な協力を進めることを期待していると述べた。
深センを協力都市とした理由についてチェレミン氏は、モスクワは革新的なクリエイティブ産業を発展させており、深センはイノベーションやインフラの現代化、最適なデジタル化政策において成果を上げた成功例の一つだからとの考えを示した。
また、同氏は経済分野のみならず、教育と衛生医療の分野でも両都市が協力を展開し、医師や教師同士の交流が促進されることを望んでいると述べた。さらに、深センをモスクワの工業区と技術区のパートナーとして招待した。
チェレミン氏は今回の深セン訪問で、深センの高速鉄道駅や深セン交通局総合交通運行指揮センター、バスグループを視察見学し、BYDや億航知能都市空中交通運営モデルセンターなど、交通建設関連の多くの場所を訪れた。
その際、チェレミン氏は、常住人口が1700万人を超える「メガシティ」としての深センが交通問題にどのように対応しているのかを理解し、その経験をモスクワで活かしたいと述べた。また、深センと電気交通分野、特に自動運転分野での協力展開を希望していることも示した。
統計によると、2023年1月から12月までの深センの対ロシア輸出入額は前年同期比37.3%増の80億2000万ドルに達した。2023年末現在、深センの企業がロシアへの直接投資として47の企業や機関を設立し、契約投資総額は累計1億5000万ドルに達した。さらに、ロシアから深センへの投資した企業は420社を超え、実行ベースでの外資導入額は1000万ドルに達した。
写真はすべて深セン衛視深視ニュースより