中国南部の広東省広州市科学技術局は15日、広州市人力資源・社会保障局と共に、同市にある中山大学に勤務するドイツ籍の教授アノ・ベルンハルト・デーデリヒス氏に、広州市初、広東省第1陣の外国人就労許可証と社会保障カードの機能が統合されたカードを発行しました。
△広州市初の外国人就労許可証と社会保障カードを統合したカードを受領したデーデリヒス教授
デーデリヒス教授は「最初にカードを受け取った外国人として非常に喜んでいる。このカードにより、広州での仕事と生活がさらに便利になるだろう」と期待を語りました。
中国政府は昨年12月1日から外国人就労許可証と社会保障カードの機能を統合しました。外国人が中国での就労許可に関する情報を社会保障カードに載せ、社会保障カードのさまざまな機能により、中国で働く外国人に便利で効率的なサービスを提供します。新しい社会保障カードは就労許可情報照会のほか、従来の社会保障カードが持つ身分証明や支払い決済、資金発給などの機能が統合され、カードを所持する外国人に社会保障、医療・薬の購入、交通・移動、文化・観光、金融・消費など諸分野の便利な応用を「オールインワンカード」で提供します。
広州市科学技術局で専門家サービスを担当する責任者は、外国人就労許可証と社会保障カードの機能の統合により、外国人の人材が広州市によりよく適応して溶け込み、広州で働く大勢の外国人がデジタル時代の利便性を享受できると説明しました。
同政策が実施された後、外国人は外国人就労許可証を受け取る必要がなくなり、スマートフォンに電子社会保障カードアプリをダウンロードし、氏名や就労許可番号、または社会保障番号などの情報を入力して登録し、実名と本人認証をクリアした後、就労許可情報の入った電子社会保障カードを受け取ることができます。同アプリを通じて許可情報の閲覧やダウンロード、有効期限の注意喚起などのサービスを受けることもできます。
広州市では近年、海外からのハイレベル人材の雇用促進に力を入れており、外国人人材にとって広州の魅力が高まっています。昨年末時点で、広州で働く外国人は2019年末より40.3%増加しました。