中国民用航空局は3日に開いた記者会見で、今年の「春運」(春節帰省やUターンのための特別輸送態勢)期間中に民間航空を利用する旅客数は延べ9000万人を突破し、過去最高を更新するとの関係者の予測を紹介しました。
今年の「春運」期間中、全国の1日当たりの平均フライト計画は前年同期比8.4%増の約1万8500便です。主要な国際ハブ空港のうち、北京の首都空港と大興空港の計画便数の増加率は5%以上で、上海の2空港、成都の2空港の計画便数も一定の増加率となりました。中国の最南端に位置する海南省の三亜や海口の「避寒ツアー」、北に位置する黒竜江省ハルビン市や新疆ウイグル自治区ウルムチなどの「氷雪ツアー」が人気旅行先となり、フライトの計画数も大幅に増える見通しです。
ビザ免除政策により、中国の「友人の輪」がさらに拡大し、決済の利便化など中国を訪れる外国人に便利な措置がさらに普及し、インバウンドとアウトバウンドの需要が重なり、今年の「春運」期間中の国際市場もピークを迎える見通しで、人気の海外旅行先はシンガポール、マレーシア、タイ、日本など周辺地域の国に集中しています。