広東省のあるカフェで最近、広東料理の白切鶏(蒸し鶏)入りのコーヒーが登場した。カフェのスタッフは、「広東省ならではのメニューを提供したくて、真っ先に思いついたのが白切鶏だった」と説明する。
その味はあまりに独特で、ネットユーザーの間では、「白切鶏が好きな人も、コーヒーが好きな人も、言葉を失った」や「胃の中で混ざるのならいいけど、口の中は無理」、「白切鶏というワードも、コーヒーというワードも耳に入って来るけど、それを組み合わせると、全然入ってこない」といったコメントが次々と寄せられている。
中国各地でカフェが激増するにつれて、独特な風味のコーヒーも増え続けている。そして、臭豆腐(発酵させた豆腐)やトウガラシ、ドクダミと組み合わせたオリジナルコーヒーを作り、投稿するネットユーザーもいるほどだ。
中国のコーヒー市場は近年、目覚ましい成長を遂げており、世界のコーヒー産業において注目ポイントとなっている。2023年、中国のコーヒー産業の規模は前年比30%以上増の2654億元(1元は約21.4円)にまで拡大した。中国のコーヒーの消費者は約4億人で、コーヒーの年間消費量は28万トン。消費者と一人当たりの消費量がどちらも増加している。