中国国家鉄路集団有限公司(以下、国鉄集団)は19日、今年1‐9月期、中国全土の鉄道利用者数が前年同期比13.5%増の延べ33億3000万人となり、過去最多記録を塗り替えたことを明らかにした。中国新聞社が報じた。
国鉄集団の旅客輸送部の責任者によると、今年、鉄道当局は高速鉄道と普通列車の資源を統一して計画し、今年新たに開通した路線を活用し、旅客列車の運行計画を最適化することで、中国全土の鉄道の旅客列車の運行数が前年同期比9.8%増の1日当たり平均1万792本に達した。また、春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)や暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制)、清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)、メーデー、端午節(端午の節句)、中秋節(旧暦8月15日)などに合わせた連休に、さまざまな対策を講じて、利用者の急増に対応し、旅行者ができるだけ快適に移動できるようサービスを提供してきた。1‐9月期に運行された観光列車は1430本で、観光経済やシルバー経済の発展をバックアップしてきた。
鉄道で越境する旅客の利用状況を見ると、広東省広州市から深セン市を経由して香港特別行政区の西九竜駅に至る高速鉄道・広深港高速鉄道を利用して越境した利用者数が前年同期比43.1%増の延べ約1990万人に、中国ラオス鉄道を利用して国境を通過した旅客数は延べ19万人に達した。