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中国初のAAAタイトル「黒神話:悟空」、再び伝統文化のブームを起こす
提供元:  中国網日本語版
発表時間: 2024-08-22 18:08

 孫悟空になり、金色に輝く如意棒を振り回し妖怪をやっつける。これは「西遊記」の読者の少年時代の夢だ。中国初の国産AAAタイトル「黒神話:悟空」が20日、リリースされた。プレイヤーはついにリアルなゲーム世界でこの夢を叶えた。

 山西省のゲーマーの徐智さんは、「フランスで殺し屋になり、北欧で戦神になり、日本で武士になったことがあるが、中国らしいゲームの中でヒーローになり、自分の物語を作りたいという願いがずっとあった」と語る。

 AAAタイトルとは、大規模な開発規模と費用を持つ高品質なコンピューターゲームを指す。この市場はこれまで、主に日本、米国、フランスなどのゲームメーカーに占められていた。

 「黒神話:悟空」の初の実機映像が4年前に公開されると、直ちに大注目となった。世界のプレイヤーの熱心な目に囲まれながら、この古典中国の雰囲気が濃厚な作品がついに誕生した。

 ネット上では、さまざまな楽器によりゲームのテーマ曲を演奏する人や、ゲームの舞台に関する歴史を紹介する人、さらには「西遊記」のキャラクターやストーリーについて深く解説する人がいる。これは再び中国伝統文化のブームを起こした。

 中国は世界最大のゲーム市場で、2023年の売上は3000億元を超えるが、その多くがスマホゲームだった。映像が美しく、丁寧に作り込まれた国産AAAタイトルの体験は徐々に、中国のプレイヤーの宿願になった。

 没入感ある「世界水準」のゲームを作るため、開発を担当した「遊戯科学」のチームは数年の時間をかけ、中国各地の歴史的な景勝地を取材した。実際の景色をスキャンし、古い建造物や彫像などをゲームに落とし込み、さらに一連の技術処理によって活き活きとしたリアルなゲーム画面を実現した。

 ゲームの美術総監督の楊奇氏は、「これらの宝物をありのまま再現するため取り組んだ。建造物や彫像などを作ってみたことがあるが、現存する文化財そのものの魅力が十分であることに気づいた」と述べた。

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2023年の独ケルン国際ゲームショーで、プレイヤーが「黒神話:悟空」を試遊した。新華社記者・張帆撮影

 あるプレイヤーは、「初めて世界レベルのAAAタイトルで中国らしい建造物や彫像などを目にし、誇らしく感じた」とコメントした。

 昨年の独ケルン国際ゲームショーで、「黒神話:悟空」の「陝北説書」のシーンが公開され、現場で拍手が鳴り響いた。海外のプレイヤーは、ゲームと無形文化遺産の完璧な融合を称賛し、中国文化への興味を掻き立てられた。

 伝統文化との融合を加速する、ゲーム、映画、音楽などの文化・娯楽製品が近年増えている。統計によると、SNSの微博では、今年1月1日から6月11日までのIP関連の3800のトレンドトピックの中で、国産漫画・アニメの割合が46%に達し、しかもこの割合が絶えず上がっている。


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