七夕は中国の伝統的な祝日です。日本では西暦の7月7日ですが、中国では旧暦の7月7日が七夕となります。伝説によりますと、この日は牽牛と織姫が再会する日であることから、多くの中国人はこの日を選んで婚姻登録機関に行って結婚証明書を受け取ります。今年、中国では8月10日が七夕となり、ちょうど土曜の休日であるため人々が手続きができるかどうかと心配していたところ、多くの民政部門は「愛のために対応する」と表明しました。
中国人は通常、縁起の良い日に結婚手続きをする
民政部社会事務司は5日、ネットユーザーが提出した「七夕の祝日に婚姻届を出すことができるか」という質問に答えました。それによりますと、ここ数年、一部の人々は法定の祝日など重要な日に婚姻登録を望むため、各地の民政部門は婚姻登録機関が住民の需要を満たし、関連業務を展開することを奨励しています。もちろん、強制的な規定と要求ではありません。これまでに、全国では多くの関係部門が七夕の日に婚姻登録機関の職員が対応し、カップルのために結婚手続きをするとともに、記念活動をおこなうと発表しました。
中国東部の沿海地区に位置する浙江省の婚姻届ネット予約システムによりますと、中心地の杭州市の複数の区では七夕の日の予約がいっぱいで、個別の婚姻登録機関では七夕の翌日(8月11日)の予約も満員になりました。杭州市上城区婚姻登録処の職員は、実際のニーズに応じて予約番号を発行すると話し、予約プラットフォームにタイムリーに注目するよう利用者に提案しました。通常の土曜は予約のみ受け付けていますが、七夕の日には予約ではなく、直接登録処に行って手続きをおこなうことができるということです。
また、間もなく家族になるカップルに対する中国政府の配慮は海外でも見られます。在ポルトガル中国大使館は、「8月10日に『七夕に縁が結ばれ 愛が大使館に満ちる』特別結婚登録儀式を開催する」と発表しました。同大使館はすでに「中国領事」アプリで10日の予約人数を追加しています。婚姻届を出すつもりで、有効な中国パスポートとポルトガル在留カードを持つポルトガル在住華僑なら予約できるとのことです。