大規模な国際競技大会は観光業を力強く牽引する。パリ五輪はフランス、さらには欧州全体に観光ブームをもたらしている。オンライン旅行会社・携程旅行によると、現在までに中国本土の観光客による五輪期間中(7月26日-8月11日)のパリ旅行予約件数は前年同期比で114%増加している。
五輪期間中のフランス旅行により積極的なのは、中国本土のどの都市の観光客だろうか?携程旅行のデータによると、パリ渡航の出発都市のトップ10は上海、北京、深セン、広州、杭州、成都、南京、蘇州、重慶、武漢。年齢層では、1980年代生まれが37%、90年代生まれが29%、70年代生まれが21%、2000年代生まれが8%となっている。
携程旅行のデータによると、この3日間で中国本土の観光客が最も訪れたフランスの観光スポットは、ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、エッフェル塔、パリディズニーランド、オルセー美術館、パリオペラ座、セーヌ川クルーズ、凱旋門、セーヌ川、ポンピドゥー・センターだった。開会式もセーヌ川クルーズ人気を押し上げ、五輪期間中の予約件数は前年同期比で209%増加した。また、エッフェル塔の入場券予約件数は163%増加、ベルサイユ宮殿は108%増加、ルーブル美術館は342%増加、オルセー美術館は281%増加した。
興味深いことに、7月中旬から8月末にかけてはフランス人のバカンス期間だが、フランス人は五輪開催の影響も受けず、各地へ旅行してバカンスを楽しんでいる。フランス政府も自国民の旅行を後押しし、パリの空間を五輪と観光客に譲っている。こうした中、フランス人観光客の一部は中国を訪れている。
携程旅行のデータによると、五輪期間中、パリ市民の中国本土旅行予約件数は前年同期比72%増加。上海、北京、広州、厦門(アモイ)、成都、温州、武漢、南京、深セン、昆明が人気の旅行先となっている。
中国を訪れるフランス人観光客の年齢層は、1980年代生まれが28%、90年代生まれが20%、70年代生まれが16%、2010年代生まれが14%となっている。予約時期を見ると、2ヶ月前に「中国旅行」を計画していた人が50%、1-2ヶ月前に計画していた人が46%となっている。