広東省深セン市工業・情報化局が7月30日に明らかにしたところによると、中国共産党深セン市委員会弁公庁と深セン市人民政府弁公庁が通達した「深セン市の人工知能(AI)先駆都市の構築加速化の行動案」によると、同市はAI技術、応用シーン、ビジネスモデルなどの融合イノベーションを推進し、「フルスタックイノベーション、スマート製品、データ越境、シーン応用、スマート運転」という5つの面の先駆都市の構築を目指している。科技日報が伝えた。
行動案は6つの面から22件の具体的な措置を打ち出した。「AIエコシステムの構築、フルスタックイノベーション先駆の構築」を例に、深センは「1超・多強・総合調整」のスマート計算力体制を構築する。「1超・多強・総合調整」とは、1つのコアノード(1超)と複数の強力なノード(多強)を含むスマート計算力システムを構築し、総合調整を通じ計算力の統合管理と最適配分を実現することを指す。
同時に、深センは基礎研究と技術イノベーションを強化し、コンピュータアーキテクチャ、モデル評価、エンボディドAI、スマートセンサーなどの重要分野の先端技術をめぐり重点的に研究開発を行う。
深センはAI重要科学研究プラットフォームを展開し、研究機関が企業と協力し汎用AI新モデル・新アルゴリズム及び基礎となる数学的問題に取り組むとともに、「鵬城雲脳Ⅲ」により国産計算力エコシステムの整備加速を支援する。
行動案によると、深センはさらに国産計算力及びアルゴリズム、演算子ライブラリ、データバンク、ツールチェーン、モデルライブラリなどのツールを配置し、2つの業界大規模言語モデルを形成し、50社の企業にエンパワーメントし典型的な応用シーンを構築する。
また行動案は企業、大学、科学研究機関が共同で国産AI共同実験室を設立し、複数の「AI+」業界ソリューションを形成するよう奨励し、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)AI産業アライアンスの設立を支援する。
行動案はさらに、深センはスマート製品イノベーション展開の強化、広東省エンボディドAIロボットイノベーションセンターの建設推進の加速、データ越境流通ハブの構築、質の高い総合データセットの開発、データガバナンスの強化、「都市+AI」応用シーンの先進地の構築、AIによる新型工業化へのエンパワーメント、そしてAIによる現代サービス業へのエンパワーメントの推進、スマート運転製品マトリックスの構築、スマート運転インフラの健全化などを打ち出した。