18日、中国広核集団の記者会見で明らかになったところによると、大亜湾原子力発電所は1994年の全面的な完成から30年にわたり安全運転を続けており、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の発展を支える重要な電力源になっている。科技日報が伝えた。
同発電所は中国大陸初の大型商業用原子力発電所だ。1994年の商業運転後、これを基礎とし嶺澳原子力発電所第1期、第2期プロジェクトを建設。現在の大亜湾原発拠点の3カ所の原子力発電所の原子炉6基の総発電設備容量は612万kWに達し、世界最大の加圧水型原子力発電所拠点の一つになっている。
同発電所運営管理有限責任公司の張錦浙サブチーフエンジニアは、「大亜湾原子力発電所の原子炉2基の累計送電量は4334億9400万kWhで、粤港澳大湾区に尽きることのないクリーン電力を注入している。うち香港への累計送電量は3145億kWhに達し、香港の電力消費量全体の4分の1を占めている」と説明した。
データによると、今年6月30日までの大亜湾原子力発電所拠点の原子炉6基の累計送電量は9597億kWhで、216万ヘクタール近くの植林に相当する環境保護効果がある。面積的には深セン11個分もしくは香港20個分に相当する。