グローバル化された大都市である広東省深セン市は経済が発達し、チャンスに恵まれているほか、公園も数多く、その数は中国全土で最多となっている。
2000平方キロメートルに満たない広さの深センだが、各種公園が1290ヶ所あり、公園緑地の半径500メートルカバー率は90%を超えており、名実ともに「1千公園都市」となっている。
1日に1ヶ所ずつ深センの公園を巡ったとしても、全ての公園を「制覇」するには3年半もかかることになる。
福田区にある中心公園は、「市の中心地に隠された小さな森林」と呼ばれている。
週末になると、公園でお弁当を食べたり、芝生の上でテントを張ったり、そこに流れる川で魚釣りをしたりすることができ、ネットユーザーは、「公園で遊ぶのに、20分では全く足りない」といったコメントを寄せている。
「地下鉄で海辺に直接行くことができ、地下鉄の出口から出るあの瞬間が、あなたもきっと大好きになるに違いない」としている深セン湾公園は、「水」を設計の中心テーマとした臨海レクリエーションベルトで、「都市に溶け込んで一体となった公園」という言葉が最もピッタリな市内の公園だ。東から西へ延びる約15キロの海岸線上に、さまざまなテーマの公園が12ヶ所あり、四季折々の景色が広がるほか、干潮時と満潮時でも異なった景色を楽しむことができ、ウォーキングやサイクリング、カモメ鑑賞などにとても適した場所だ。
公園は都市の生態機能という面でも重要な意義があるほか、一つの都市の経済発展とも密接な関係がある。大型テーマ公園は、都市の観光消費を直接押し上げることができるほか、交通や宿泊施設、飲食、商業、金融サービスといった面にも波及効果があり、都市にさらに多くの収益をもたらす。
さらに公園の建設により、生態環境も良くなり、それが各大企業が拠点を据えるうえで考慮する重要な要素となっている。例えば、深センにある華為(ファーウェイ)の本社は、テクノロジーフラワーパークのようで、パークの緑地カバー率は70%を超えている。