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深セン、eVTOL試行都市に入る
提供元:  GD TODAY
発表時間: 2024-11-21 09:11

 中国航空運輸協会(CATA)通航業務部及び無人機工作委員会の孫衛国主任は11月18日に開催された2024国際電動航空(昆山)フォーラムで、中央空中交通管理委員会が深センを含む6都市でeVTOL(電動垂直離着陸機)の試行を展開することを明らかにした。

 この6つの試行都市はそれぞれ合肥市、杭州市、深セン市、蘇州市、成都市、重慶市と暫定的に選定したという。

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写真:深セン特区報提供

 国際ユーラシア科学院の院士で粤港澳大湾区デジタル経済研究院(IDEA)低空経済研究センター長を務める李世鵬氏は、「低空経済は人類が生存空間を模索する新たな試みです」と述べ、特に粤港澳大湾区で、高度1000メートル以下の低高度の空域で経済価値を創出することは無限の可能性を秘めていると示した。

 また、低空経済が新たな産業と職業を生み出すことについて、李世鵬氏は、無人機操縦士が「新型フードデリバリー配達員」になり、これまであまり注目されて来なかった炭素繊維材料が航空機の生産に広く使用されるため、人気になる可能性があると紹介した。また、ドローンは物流配送、都市巡回点検、農薬・肥料散布などの分野にも広く活用できる。

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写真:深セン特区報提供

 中国情報通信研究院副院長、中国通信標準化協会(CCSA)無線技術委員会主席の王志勤氏は、「低空経済の発展は第一産業と第二産業の無人化・自動化の実現につながります」と述べ、第三産業にも最も直接的で抜本的な変革と革新をもたらすとの見方を示した。また、王氏は、「低空経済は今後、以下の3つの段階を経て発展していくと考えられます。第1段階は「検証試行」で、指定された小さな地域で関連技術、路線や需要に対して検証を行うこと。第2段階は常態化運営モデルを探索すること。そして最終的には、低空経済クラスターを形成し、規模化発展を目指す第3段階に向かって取り組むこと」と指摘した。

 eVTOL航空機は低空経済の中核的な設備である。市場規模から見ると、世界のeVTOL航空機市場は急速に拡大しつつある。英『エコノミスト』誌によれば、中国eVTOL航空機市場が世界全体の50%を占めると予測されている。

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写真:深セン特区報提供


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