深セン市統計局は10月28日、2024年第1~3四半期(1~9月)の主要経済指標を発表した。広東省の地域総生産(GDP)の統一計算結果によると、今年1~9月、深セン市のGDPは前年同期比(以下同様)5.4%増の2兆5934億2800万元に達した。
その内訳では、第1次産業の付加価値額は2.1%減の16億9500万元、第2次産業の付加価値額は8.7%増の9679億4500万元、第3次産業の付加価値額は3.5%増の1兆6237億8800万元となった。
写真:深セン特区報提供
主要業界では、1~9月において深センの一定規模以上(年間売上高2000万元以上)のコンピュータ・通信・その他の電子機器製造業の付加価値額は13.7%増で、2023年の2.9%より10ポイント以上上昇した。また、主なハイテク製品の生産量では、3Dプリンターが56.0%増、サービスロボットが38.0%増、電子部品製品が26.6%増となった。
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投資、消費、輸出入という3つの分野は深センの経済をけん引していることが分かった。
投資面では、1~9月の深セン全市の固定資産投資は4.7%増となり、伸び率は昨年の11.0%と比べて低下しているものの、細分化データによると、第3四半期の深セン工業投資は29.7%増加し、依然として著しい成長を続けている。
また、消費面では、1~9月の深センの消費市場は安定を維持しており、全市の社会消費財小売総額は0.7%増の7731億6200万元であった。そのうち、深センのオンライン小売は依然として成長を続けており、一定の限度額を超える事業者がインターネット通販による商品小売額は5.8%増となった。
さらに、輸出入面では、1~9月の深セン市の輸出入総額は20.9%増の3兆3720億8500万元で、省の平均伸び率の11.1%増を10ポイント近く上回り、全国の平均伸び率の5.3%増を15ポイント上回った。
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2023年度深センの輸出総額は31年連続で中国大陸部の大中都市で首位を占めている。今年1~9月、深センの輸出額は19.7%増の2兆1388億8500万元、輸入額は23.1%増の1兆2332億元だった。
特筆すべきは、ここ数年間、深センでは越境ECなどの新業態や新モデルが発展を加速させ、対外貿易の新原動力となっていることだ。今や深センには中国で最も多くの越境EC業者が集まり、2024年上半期の越境ECによる輸出入額は前年比130%増となったことが分かった。