2024年中国アウトドアスポーツ産業大会が26日開幕し、「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2023-2024)」が発表されました。それによると、「80後」(1980年代生まれ)と「90後」(1990年代生まれ)が中国のアウトドアスポーツの主要消費者層になったことが分かりました。
報告によると、2023年のアウトドアスポーツ参加者の割合は、「80後」が全体の37.13%、「90後」が同35.17%を占めています。消費頻度から見ると、コロナ禍発生前の2019年に比べ、2023年にはアウトドアスポーツ関連の発注数は14.99%増え、2024年上半期は前年同期比59.78%増でした。
マラソン大会の様子
消費レベルから見ると、アウトドアスポーツ愛好者の年平均消費は高いレベルを保ち、単一スポーツにかける消費は年平均2000元(約4万3000円)から5000元(約10万7000円)に達しています。消費タイプから見ると、2024年上半期、サイクリング、釣り、パラグライダー、サーフィン、セーリングの発注数は前年同期よりやや増え、北京、上海、広州、深セン、成都、杭州、重慶、武漢、南京がメインです。
2023-2024年、中国ではウィンタースポーツ、水上スポーツ、ロードレース、釣り、馬術などがアウトドアスポーツの発展をリードし続けています。うち、ウィンタースポーツの参加者は2億6400万人に達し、サーフィン、パドルボードの参加者は100万人、全体の消費規模は10億元(約214億円)を超えています。
報告はまた、2023年に中国全国で参加者が800人以上のロードレース大会が699回開催され、参加者が605万人を超え、大都市のマラソン大会参加者は『20万人プラス』の時代を迎え、北京、上海、広州、深センで開催された大型ロードレース大会の総収入平均は2910万2400元(約6億2250万円)に達したことを示しました。中国には現在約1億6000万人の釣り人口が存在し、25~44歳が主力となっており、ロッククライミング、ハイキング、サイクリングはネット上で高い人気があり、サイクリング車、ウェア、装備の消費増につながっているとのことです。馬術は2023年に経済規模が209億9000万元(約4490億円)になったことも明らかになりました。
同報告はさらに、「2023年中国全国スポーツ施設の調査データ」を引用し、中国全国にはフィットネストレールが15万2800本あり、長さにすると37万1000キロで、地球9周に相当することを示しました。2024年9月時点で、全国にはアウトドアスポーツに関連する企業が17万7000社あり、アウトドアスポーツ装備の市場規模は2019年の675億元(約1兆4400億円)から2023年には872億元(約1兆8700億円)に拡大したことも明らかにしました。