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深センのデリバリー配達員がドローン操縦士に 急発展する低空域経済
提供元:  GD TODAY
発表時間: 2024-10-27 08:10

 深センでは、ドローンが都市の上空を飛び、載せた商品を迅速かつ正確に指定地点に届ける光景を時々見かける。低空域物流の応用シーンを拡大しつつある中で、ドローンが「フードデリバリー配達員」に変身する。まるでSFが現実になったようなこの変化を、ドローン操縦士である羅錫坤さんは実感している。

 1993年に生まれ、かつてはデリバリー配達員だった羅錫坤さんは、2022年にドローン操縦士を募集する研修コースに参加し、試験に合格してからドローン操縦士へなった。現在、羅さんの仕事内容は主に2つに分かれている。ひとつは新しいハードウェアや機能をテストすること、もうひとつはドローン配送航路が開通前に、操縦士として航路情報を収集することである。

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写真:深セン晩報提供

 取材に応じて、羅さんは新しい航路が開通される前に、ドローンが飛ぶ場所を慎重に調査し、都市上空の広々とした空間で信号干渉が少ない飛行ルートを設定する。また、ドローンの飛行安全性に対する環境の影響を最小限に抑えるとともに、緊急時に運行管理システムが直ちにドローンを安全な場所に着陸させられるようにしていると紹介した。また、飛行ルートを設定する際には、周辺住民に邪魔をかけないように配慮し、ドローンの飛行音を最小限に抑える工夫や、住民との「距離感」を十分に保つことが求められている。

 羅錫坤さんはドローン操縦士として入社してから、深センのドローン配送航路の急速発展に乗り、18本のドローン配送航路のテスト・開発に参加した。その背景には、深センが低空域経済に向けて良好な環境を整えてきたことがある。2023年以来、深センは低空経済産業の開発に関する政策に相次いで策定されている。

 2024年6月現在、深センにはすでに低空域離着陸拠点249カ所、ドローン航路207本が整備されている。また、宝安区や龍崗区、坪山区などの行政区に試験やテスト飛行ができるドローン試験飛行場を50万平方メートル以上整備し、関連インフラのサービスレベルが全国をリードしている。

 今年8月に発表された「深セン市低空域離着陸施設高品質建設方案」によると、深センは旅客輸送や物流輸送、コミュニティにおける配送、公共管理サービスなどからなる低空域発着ネットワークを構築する。2025年末までに、1000カ所以上の低空域離着陸拠点を整備し、飛行条件に合致する120メートル内の空域が全体の75%以上を占め、商業用低空域航路の総本数は1000本を突破することを目指している。

 低空域経済は非常に高い潜在力を秘めた分野であり、関連従事者にも良好な環境を提供している。羅錫坤さんは、深センが彼に多くの機会と原動力をもたらしたと感慨深く話した。「深センではたくさんの若者が働いており、新人が絶えずやってくるので、自分が頑張らないといけないと意識しています。この都市は多くの学びの機会を提供しており、ストレスを感じるかもしれないが、原動力にもなると思います」と述べた。


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