深セン税関の統計によると、深セン市の今年第1~3四半期、及び第3四半期の輸出入額はいずれも同期の過去最高を記録したことが分かった。
第1~3四半期、深センの輸出入総額は前年同期比(以下同様)20.9%増の3兆3700億元に達し、そのうち輸出額は19.7%増の2兆1400億元、輸入額は23.1%増の1兆2300億元となった。
写真:深セン特区報提供
経営主体別では、民間企業が7割超を占め、成長をけん引する主な原動力となっている。第1~3四半期、深センの民間企業による輸出入額は30.8%増の2兆3900億元、外商投資企業による輸出入額は2.7%増の8227億4000万元となった。
貿易方式別では、一般貿易方式による輸出入額は25.3%増の1兆8900億元となった。保税物流方式による輸出入額は28%増の8413億2000万元、加工貿易方式による輸出入額は2.6%増の6225億3000万元となった。
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主要な貿易バートナーとの取引では、欧州連合(EU)を除き、主要な貿易相手との輸出入額はいずれも2桁の伸びをキープしている。ASEAN、中国・香港地区、アメリカがトップ3を占めており、それぞれ32.3%増の5740億9000万元、17.4%増の5169億1000万元、12.2%増の3524億6000万元となっている。この三つのパートナーの合計規模は、同期の深セン輸出入総額の42.8%を占めた。
続く4位~7位は対EU、対中国・台湾地区、対韓国、対日本で、それぞれ8.3%、15.6%、29.7%、18.3%増となり、合計で同期の深セン輸出入総額(以下同様)の24.5%を占めた。そして8位~10位は対インド、対オーストラリア、対イギリスで、輸出入額はそれぞれ14.2%、11.9%、1.3%増となった。また、ラテンアメリカ地区との輸出入額は26.8%増の1803億7000万元で、全体の5.3%を占めた。そのうち、対メキシコ、対ブラジル、対コスタリカはそれぞれ19.7%、45.3%、119.7%増となった。
さらに、「一帯一路」共同建設国との輸出入額は27%増の1兆1900億元、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国との輸出入額は28%増の9457億6000万元だった。
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輸出品目別では、携帯電話、パソコン、家電などの「老三様(従来の三つの主力製品)」はそれぞれ8.9%増の1237億8000万元、10.2%増の746億3000万元、23.9%増の721億5000万元となった。一方で、電気自動車、リチウム電池、太陽電池などの「新三様(新たな三つの主力製品)」は合計で8.9%増の714億3000万元に達した。
輸入品目別では、第1~3四半期、深センの機電製品は25.5%増の9779.5億元で、同期の深センの輸入総額(以下同様)の79.3%を占めた。そのうち、集積回路は12.7%増の5029億2000万元、パソコンとその部品は161.6%増の1818億5000万元、半導体製造設備は50.4%増の286億5000万元となった。また、金の輸入額は138.3%増の852億2000万元で、全体の6.9%を占めた。