中国上場企業協会がこのほど発表した中国上場企業の2024年6月中間決算によると、自動車企業の上半期(1~6月)の売上高は前年同期比8・0%以上、純利益は20・0%以上それぞれ増加し、景況感が改善した。新エネルギー車(NEV)は生産、販売とも旺盛で、産業は着実な成長を続け、産業チェーンの川上・川下企業にも恩恵をもたらした。
上海証券取引所によると、電動化、コネクテッド化、スマート化の流れを受けて、自動車産業チェーンは1~6月に好調な増勢を示し、上場自動車企業の売上高は5・0%増、純利益は45・0%増となった。7割近い自動車部品企業がプラス成長した。電動化の波に乗り、上海市場の上場自動車メーカーはコア技術の獲得と製品のグレードアップに注力し、長城汽車、上海汽車集団、広州汽車集団の海外販売台数は合わせて20・0%増の80万台を超えた。自動車の輸出は産業チェーン全体に影響を与え、自動車部品企業42社の海外売上高は8・0%増となった。
深圳証取によると、電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)をはじめとする新エネ車メーカーが特に好調だった。BYDの1~6月の新エネ車販売台数は28・5%増の161万3千台、売上高は15・8%増の3011億2700万元、純利益は24・4%増の136億3100万元となった。
北京証取上場の自動車企業も増勢を示した。国内における乗用車の生産・販売台数の増加を受け、8割近い上場自動車企業の1~6月の売上高はプラス成長し、1社当たりの純利益は6・5%増の2521億3700万元となった。