単体としては世界最大となる台風にも対応可能な風力発電・漁業融合型養殖用ケージプラットフォームである中国広核集団の「伏羲1号」が4日、広東省汕尾市で完成して稼働を開始し、初の養殖稚魚投入を完了した。科技日報が伝えた。
「伏羲1号」は汕尾中広核後湖50万kW洋上風力発電所中心エリアに位置し、養殖用ケージの主体構造とその上部のプラットフォームからなる。養殖用ケージの主体構造は縦70メートル、横35メートルで、水深は約25.7メートル。養殖水体は6万3000立方メートルに達する。
中広核党委副書記で総経理の高立剛氏によると、「伏羲1号」は南中国海の広い海域で建設し、台風や衝撃、腐食に強い大型海洋牧場の養殖用ケージ構造設計と建造技術を画期的に採用し、17級の非常に強い台風にも耐えられるという。
同プロジェクトは底播増殖技術を導入し、餌を与えるタイプの魚・エビ類と抽出タイプの貝・藻類を同時に養殖。画期的な総合マルチ栄養水産養殖システムを構築している。これにより生物の代謝産物の多層的な利用を保証すると同時に、深水養殖用ケージ内外の生物多様性を増し、海洋の食物連鎖を改善できる。
同プロジェクトの稼働後の予想年間生産高は5400万元(1元は約20.2円)。中国の「洋上風力発電+海洋牧場」産業融合発展に対して重要な模範的意義を備えている。