夏休みシーズンが終わりに近づいてきた。中国のオンライン旅行プラットフォームのQunar.Comが26日に発表したデータによると、今夏の中国国内旅行市場は、観光客の流動が多かった昨年の夏休みシーズンに比べてもさらに熱気を帯びている。中でも県域旅行の動きが注目を集めており、7月以来は県エリアのホテルの予約件数の成長率が、前月比・前年比ともに一線都市を上回った。
同データを見ると、2024年の暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制)シーズンのピーク到来は前年に比べて1-2週間遅く、旅客が減少し始める時期も前年より遅く、ピークは8月30日まで続くとみられる。国内の夏休み人気旅行先のトップ10には、北京、上海、成都、広州、深セン、重慶、杭州、西安、昆明、長沙が並んだ。
県域旅行の人気が大きく上昇した。Qunarでは四線都市と五線都市及びその管轄エリアにあるホテル予約件数が前月比で113%増、前年比で24%増となり、成長率は一線都市を上回った。Qunarで夏休み予約件数が多かった県及び県級市のホテル予約状況を見ると、上位10位には吉林省延吉市、貴州省茘波県、湖北省恩施市、貴州省興義市、雲南省弥勒市、新疆維吾爾(ウイグル)自治区布爾津鎮(ブルチン)県、四川省康定市、貴州省雷山県、吉林省安図県、山西省平遙県が並んだ。
データを見ると、県域旅行では一線都市と二線都市からの旅客が多く、他地域からの旅客が8割に迫り、他省からの旅客が半数以上を占めた。県域旅行の旅客を居住地別に見ると、上位5ヶ所は成都、北京、重慶、広州、上海で、北京、上海、広州、深センからの旅客は前年比40%以上増となった。