西遊記を題材にしたアクションRPG『黒神話:悟空(Black Myth: WuKong)』が20日午前、正式にリリースされた。
中国の開発元であるGame Science Studioが手掛けた本作は、開発の初期段階から独特の中国美学と中国神話を織り込んだことで、全世界のプレイヤーの注目を集めている。PCゲームプラットフォーム「Steam」のデータによると、現在販売されている商品の中で、『黒神話:悟空』が中国エリアだけでなく、グローバル売上ランキングでも首位の座をキープしている。
Game Science Studioの全称は深セン市遊科互動科技有限公司であり、2014年に元テンセントのMMORPG『闘戦神(Asura)』のプロジェクトの核心メンバーである馮驥、楊奇らによって創立された。馮氏はインタビューで、「プレイヤーが『黒神話:悟空』を1時間体験するごとに、開発コストは約1500万元~2000万元かかります。それを基準に算出すると、開発費は少なくとも4億元が必要です」と明らかにした。
中国神話を背景にし、「陝北説書」などの無形文化遺産を活用し、山西省にある玉皇廟や重慶市大足県にある「大足石刻」、浙江省にある時思寺など中国の数多くの名所・史跡を3Dスキャンするなどして、中国文化の要素をふんだんに取り入れたこのアクションPRGが予想以上の注目を集めている。
6月8日より予約購入の受付が開始して以来、本作の予約販売が爆発的な人気で大盛況を見せている。現時点で、そのグローバル売上は15億元を超えたとのこと。
写真はすべてGame Science公式ウェブサイトより