テキストによる動画生成という舞台に最近、強力な中国の選手が登場した。7月下旬には中国AIユニコーン企業の智譜AIが動画生成AIモデル「清影」を、愛詩科技が「PixVerse V2」を、生数科技が「Vidu」を発表すると同時に、快手が6月にリリースした「可霊AI」が100万人のユーザーを蓄積した。
北京大学深セン大学院情報工学部の教授補佐で博士指導員の袁粒氏は、「Soraが実験室の試作段階に留まる中、国産動画生成ツールが集中的にリリースされ、ユーザーに提供されたことはエキサイティングだ」と述べた。
創作・制作のハードルを直接下げる技術である動画生成AIモデルの登場により、映像コンテンツの就業者は「小規模チームによる動画制作」や「低予算コンテンツ創作」の春を目にした。
北京国際映画祭AIGC短編作品最優秀作品賞を受賞した、Ainimate Lab AIの責任者である陳劉芳氏は記者に、「生成人工知能(AIGC)による短編動画の制作は興味深い経験だった。先にアイデアがあり、これをストーリー版として描き、それからAIによって画像を生成し、さらにViduを使い画像から動画を生成した」と述べた。
陳氏は、「短編アニメ『一路向南』を例とすると、制作チームは監督、ストーリー版芸術家、AIGC技術応用専門家の3人のみだ。従来のやり方ならば、監督、ストーリー版、美術、モデリング、材質、照明、レンダリングなどの20人が必要で、期間は1カ月前後。こうして計算すると、コストを9割以上削減できる。当然ながら現在の動画生成技術はまだまだ精巧ではなく、伝統的な動画の性能の約3分の1だ」と話した。
海外のネットユーザーは行動により、中国産動画生成AIモデルを評価している。多くのツイッターアカウントの投稿ではすでに、可霊AIや清影AIで生成した動画が用いられている。