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BYDとUberが提携、世界でEVを10万台導入へ
提供元:  中国網日本語版
発表時間: 2024-08-05 17:08

 BYDの海外進出に再び重要な動きがあった。BYDが31日に微信公式アカウントで発表した情報によると、同社は国際モビリティ・配送テクノロジー企業のUberと戦略的協力パートナーシップを結んだ。双方は世界の重要市場でBYDの新型電気自動車(EV)を10万台投入することで、UberプラットフォームのEVのラインナップをさらに充実させる。

 情報によると、この事業提携は欧州とラテンアメリカから始まり、徐々に豪州、NZ、中東などの国と地域に広がる。双方は将来的に、オーナーへの充電割引や、自動車の整備や保険の優遇措置を提供することをさらに検討する。また各市場の具体的な状況に応じローン・レンタルプランを提供し、より多くのドライバーにEVを選択するよう呼びかける。

 BYDはこの動きによって、国内でのEV普及の成功経験を複製できる可能性がある。国内のEV発展当初、BYDは「路線バス電動化―タクシー電動機―マイカー電動化」という流れを踏まえた。公共交通から個人の移動に過渡し、人々のEVへの許容度を徐々に高め、最終的に電動乗用車の普及率上昇を促した。

 BYDは海外の電動路線バス市場でも一定の地位を占めており、現在はEV輸出の重要な時期を迎えている。Uberを始めとするオンライン配車プラットフォームは重要な突破口になった。

 中国企業資本連盟の柏文喜副理事長は記者に、「今回のUberとの事業提携はBYDのグローバル化戦略の重要な一歩で、海外市場へのスムーズな進出とシェア獲得を促す」と述べた。

 BYDは今年、海外市場向けのマーケティングを強化した。Uberとの提携の他にも、BYDはさらに年内に多くの国際イベントのオフィシャルパートナーとなり、広告などによりブランドの知名度を高める。

 BYDの新エネ車はすでに、世界の88の国及び地域の400以上の都市で販売されている。BYDの今年上半期の新エネ乗用車海外販売台数は前年同期比173.80%増の20万3400台。

 UberはBYDとの提携により、その「ゼロエミッション」の約束の履行を後押しできる。Uberは公式サイトで、2030年までに米国やカナダなどを「ゼロエミッション」プラットフォームにすると約束した。Uberが提供したデータによると、Uberのドライバーは運転時間が長いことから、EVを使用した場合の排出削減効果は一般的なドライバーの4倍にのぼるという。

 福建華策品牌定位咨詢の創業者である詹軍豪氏はインタビューで、「UberはBYDとの提携によりそのプラットフォームのEVの選択肢を増やし、環境にやさしい低炭素な移動という消費者の増加する需要を満たすことができる。EVの加入により、Uberはランニングコスト(ガソリン代など)を下げ、全体的な経営効率を高められる。双方がEV普及を共に促進することで、Uberのグリーンモビリティにおけるブランドイメージと社会的責任を高めることができる」と述べた。

 柏氏は、「全体的に見ると、BYDとUberの提携はウィンウィンの措置だ。双方の市場の地位を高められるだけでなく、世界でEVのさらなる普及を促進できる」との見方を示した。


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