世界最大規模の自動運転車テストが現在、武漢市の賑やかな路上で行われている。コンピュータがナビゲーションを行う約500台のタクシーがこの都市で行き来しており、しかも車内には通常、安全担当者が座らない。これらの車の運営を行うテック大手の百度は先月、同市に1000台の自動運転車を配備すると発表した。13日付米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えた。
中国では少なくとも16都市が企業に対して、公共の道路での自動運転車のテストを認めている。少なくとも19社の中国自動車メーカーもしくはサプライヤーが、同分野で世界をリードする地位を確立しようと競い合っている。これほど大規模な行動が見られる国は他にない。中国政府はこれらの企業を全力で支援している。市場コンサルティング会社の君迪の調査によると、中国の運転手は米国人よりもコンピュータが自動車の運転を行えることを信じている。武漢市のある雑貨店を経営する張明さん(音訳)は、「安全を過度に懸念する必要はないと思う。安全審査にすでに合格したはずだ」と述べた。
今や深センや福州などの南東の沿岸部の都市から、重慶や成都などの西部の大都市に至るまで、中国各地の都市は広範な自動運転車テストを奨励している。