深セン全市の新エネ車1473台は15日、「秩序ある充電」「逆方向給電」による電力網のピークカットの需要に対応し、自動車と電力網の双方向の給電を実現した。今回の対応は1時間で、充電ステーションは500軒、充電ポールは1万5000本。ピークカットの規模は4389kWhで、548世帯の1日の電力消費量に相当。これは自動車・送電網相互融通の商業化応用の実施成功を意味する。
深セン市宝安区の自動車・電力網相互融通モデルステーションで15日午後1時半から2時半にかけて、新エネ車20台が充電ポールを利用し、1時間20kWhのペースで電力網に給電した。
南方電網深セン給電局は、同時間帯に一部地域の電力消費がピークを迎えると予測した。電力の安定供給を支えるため、南方電網EVサービス有限公司は前日のうちに「順易充」アプリ登録ユーザーに情報を発信した。「秩序ある充電」の参加者はピークを避けた充電で1kWhあたり0.8元引きになり、「逆方向給電」の参加者は1kWhあたり4元の利益を得られるとした。オーナーの袁さんは、「普段は夜に1kWh充電すると0.5−0.6元かかる。今回のキャンペーンでは20kWhの給電で60元以上の利益を得られる見込みで、非常に魅力的だ」と述べた。
今回の呼びかけでは1420台が「秩序ある充電」に参加した。オーナーは午後1時半から2時半のピーク時の充電を避けた。「逆方向給電」に参加したのは53台。キャンペーンは行政機関、企業、オフィスビル、工業団地などの充放電シーンを網羅。大規模で商業化された多元的な総合モデル応用となった。南方電網深セン給電局新興産業部副総経理の陳牧氏によると、キャンペーンは技術及び商業的な実現可能性を検証し、今後のより大規模な自動車・送電網相互融通応用と、送電網の安全性と安定性の保証の条件を整えた。