複雑で変化の激しい国際環境を迎え、海外の現地習慣に適応し、現地の産業チェーン及びサプライチェーンにより良く溶け込み、市場の新たな空間を切り開くことが、海外進出する多くの中国民間企業が考慮する問題になっている。
世界の70以上の国及び地域に販路を持つ深セン伝音控股股份有限公司は海外進出の経験について、「グローバルな発想、ローカライズされたイノベーション」という海外事業展開の理念の堅持、と総括した。
同社のナイジェリア事務所は、同国の経済的中心地であるラゴスの賑やかな市街地にある。この新興市場にスマート端末及びモバイルネットワークサービスを提供することに特化した中国企業はアフリカ市場を持続的に開拓し、現地の需要に的を絞った研究開発を行うことで、カスタマイズされた他にはない商品を作る。
同社と網易による合弁会社の伝易のメディアストリーミング「Boomplay」が2015年、ナイジェリアで初めてリリースされた。今や同サービスの月間アクティブユーザー数は9400万人以上にのぼる。Boomplayはアフリカの音楽市場を深耕し、現地の音楽の収録を重視し、現地のアーティストをPRしユーザーに友好的な体験を作る。Boomplayの蔡浩文総経理は、「当社はさらにオフライン再生機能を提供することで、現地の不安定なネットワーク環境に対応する」と述べた。
ナイジェリアなどを取材したところ、Boomplayは現地ユーザーに多元的なサービスを提供し、かつ現地の通信会社と定額プランや会員サービスを作っている。アフリカユーザーに「負担できるメディアストリーミング」を提供し、アクセシビリティを大幅に高めた。