中国の工業経済は第1四半期に高い増加率を維持し、全体的に好発進した。一定規模以上工業の付加価値額は前年同期比6.1%増で、増加率が昨年を1.5ポイント上回った。工業・情報化部の単忠徳副部長は、「今後は安定成長、モデル転換、原動力強化、リスク解消を着実に推進し、工業経済の回復・好転の流れを定着させ強化する」と述べた。
重点業界が成長をけん引した。工業大分類の41業界のうち、電子や自動車などの37業界の付加価値額が前年同期比で増加を維持した。設備製造業の付加価値額は同7.6%増で、一定規模以上工業の増加率を2.4ポイント引き上げ、サポート及び成長けん引の力を発揮した。消費財製造業の付加価値額は同4.2%増で、2022年4月以降の低迷の流れを覆した。原材料製造業の付加価値額は同7.5%増で、非鉄金属や化学工業などの業界の増加率が工業全体の水準を上回った。
28省の工業の付加価値額が前年同期比で増加した。江蘇省、山東省、浙江省、福建省、湖北省などの増加率が全国平均水準を上回った。50の工業大市のうち、深セン市、蘇州市、合肥市、南通市、台州市、東莞市などが2桁台の増加率を実現した。