羅湖区は深セン市中南部に位置し、東は梧桐山伯公坳を挟んで塩田区に隣接し、西は紅嶺路の中線までで福田区とつながり、北は龍崗区と龍華区に接している。管轄区の総面積は78.79平方キロメートル、緑化カバー率は64.6%に達する。羅湖区の産業構造は第3次産業を中心に発展しており、金融業、貿易業、ビジネスサービス業を主要産業として、影響力を持つ金融エリア、貿易エリア、人気の商業エリアである。また、ゴールドジュエリー産業は特色ある産業であり、現在は戦略的新興産業に力を入れている。
産業ビジョン
羅湖区は「3つの力・3つのエリア」というコンセプトを産業ビジョンにし、質の高い発展を推進している。第一に、世界のトレンドをリードする力を持つグローバル消費センターのコアエリアを構築することである。現在、羅湖区には東門・活力あふれるファッションコミュニティ、蔡屋囲・グローバルでハイエンドなコミュニティ、人民南・深セン-香港融合コミュニティ、水貝・ゴールドジュエリーコミュニティ、筍崗・家文化コミュニティなどの5つの特色ある消費コミュニティを構築している。消費コミュニティづくりを通じて、より多くのトレンドで楽しく、かつ質の高い消費シーンを構築し、より多くのハイエンドブランド、初店舗、ライブ配信プラットフォーム、ECプラットフォームを集約することで、ゴールドジュエリー、自動車、家電製品、アパレル、医療などの優位性のある分野での消費を刺激し、羅湖商圏を構築し続けている。
第二に、グローバル資源の配置能力を持つ深セン・香港融合発展先行エリアを創設することである。羅湖区は香港と地理的に隣接しており、人文的に相通じ、香港の市民や企業によく知られる町である。香港が発表した「北部都会区行動綱領」の中でも羅湖区と密接に連動していくとされており、羅湖区は深センと香港の融合の中で大いに伸びる余地があり、発展のポテンシャルが高い。羅湖区は深センと香港の交通インフラの相互接続を積極的に促進し、香港と金融業、ビジネスサービス業、戦略的新興産業などの分野での協力を展開し、資金や情報、技術などの資源の越境流動を全面的に促進し、中国大陸部と香港特区をつなぐ重要な結節点を築き上げていく。
第三に、国際市場に対し影響力を持つ現代サービス業集積モデルエリアを創設することである。羅湖区はサービス業が発達しており、「製造業中心」という背景の下で、ハイエンドな生産性サービス業を大きく発展させることで、製造業に関連サービスをしっかりと提供する。また、羅湖区は「ビルの集積、エリアの集積」という方針に基づき、金融サービス、情報・科学技術サービス、物流対外貿易サービス、人的資源サービス、管理コンサルティング・法律サービスなどの5つの生産性サービス業を推進しており、「1ビル・1街・1業態」という集約された発展モードを形成している。