大鵬新区は深セン市「20の戦力的新興産業+8の未来産業」クラスターをめぐる、主に新エネルギー、ウェルネス、バイオ医薬、海洋、観光産業クラスターに取り組んでいる。
新エネルギー産業
大鵬新区は粤港澳大湾区における重要な「エネルギー重鎮」として、複数の国家レベル・省レベルの原子力発電所、天然ガス発電所、天然ガス拠点を集中的に配置している。深セン市に76%のガス、54%の電力と60%の石油を提供し、広東省に14%の天然ガスと10%の電力を提供するとともに、香港に25%の電力を供給している。現在、PipeChina(国家石油天然ガス管網集団有限公司)による深センLNG電力ピークシフト応急所、深セン市天然ガス備蓄・ピークシフト庫2期の増築、広東大鵬LNG受入ステーションの増築、中海油深セン発電所のアップグレードなどの重要なエネルギープロジェクトの建設が促進され、「大鵬LNG回廊」の構築に力を入れている。
バイオ産業
大鵬新区はすでに深セン市のバイオ医薬やウェルネスなどの新興産業を発展させる重要な地域となっている。垻光国際バイオバレー(Shenzhen International Bio Valley in Baguang)は大鵬新区のバイオ医薬産業の主な発展拠点として、広州-深セン-香港-マカオからなる科学技術イノベーション回廊における10つの中核的なイノベーションプラットフォーム、及び全市の第1弾となる7つの「未来産業集積区」の1つに選ばれた。楽土ワトソン生命科学技術センター(Cheerland)や深セン藍韻生物医療科学技術有限公司などの重点産業プロジェクトが相次いでここに拠点を設立した。また、深セン国家遺伝子バンク、中国農業科学院農業ゲノム研究所、広東海洋大学深セン研究院、河南大学深セン研究院などの中国の複数の重大インフラ施設とイノベーション拠点プロジェクトが配置され、重大なイノベーションプラットフォームの建設において大きな成果を上げた。
海洋産業
大鵬新区は豊かな海洋資源に恵まれ、大鵬湾と大亜湾を有し、海域面積は1380平方キロメートル、海岸線の長さは125キロメートルに達している。「国家級海洋生態文明建設モデルエリア」と「国家級海洋牧場モデルエリア」に選ばれた。中国国家発展改革委員会によって認定された最初の国家生物産業拠点の一つである大鵬新区海洋生物産業園を有し、広東省水生動物健康評価プロジェクト技術研究センター、広東省海洋経済動物種業プロジェクト技術研究センター、深セン市海洋生物公共技術サービスプラットフォームなどのイノベーション拠点を構築している。現在は、「世界海洋中心都市向けの集中発展エリア」として機能しており、深セン海洋大学、国家深海実踏調査センター、海洋博物館の建設を全力で推進し、国家・省・市レベルの海洋科学技術インフラと研究開発プラットフォームの設立を促進し、科学技術成果の実用化による海洋産業の発展の牽引を図っている。
観光産業
大鵬新区は恵まれた観光資源を備えており、「全国重点文化財保護単位」2カ所(大鵬所城、東江縦隊司令部跡地)、国家AAA級観光スポット1カ所(バラ海岸)、省級文化産業・観光産業の融合発展モデルエリア1カ所(大鵬所城文化観光エリア)、市級文化産業園2カ所(芸象iD TOWN、大鵬国際婚博園)がある。すでにレゴランド、華潤開雲アウトレットタウンなどの世界的な海辺文化観光プロジェクトを有しており、中国カップ・ヨットレース大会や粤港澳大湾区海上ドラゴンボート大会などのスポーツ大会が斬新な形で再開され、大鵬新区が世界レベルの浜海生態観光リゾートの整備に取り組んできた努力の成果が現れた。