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「中国の時計の都」である広東省深センは現在、世界において時計生産・工業産業チェーンの重要な関連拠点となっている。2021年の時点で、中国の腕時計の生産量は世界の80％を占めていた。そのうち、深センの腕時計の生産量は中国の53％を占めていた。1987年に誕生した腕時計メーカー・飛亜達（Fiyta）は、成長し続ける深センの時計業の縮図と言える。
飛亜達の計時文化センターを見学する取材チーム（撮影・魯揚）。
13日、中国人と外国人の記者からなる取材チームは、飛亜達の計時文化センター（Fiyta World）を訪問し、深センの時計業の発展の活力を目の当たりにした。
腕時計のデザイン画（撮影・魯揚）。
同センターの章剣峰館長は、「世界の腕時計の10個に4個が深セン製。時計業界は、規模こそ小さいものの、他のたくさんの業界に大きな影響を与えているほか、時計は、技術と芸術の見事な融合の成果だ」と語る。
小さな腕時計には、中華文化も詰まっている。例えば、時計の文字盤にリアルなキンシコウの刺繍作品がデザインされた腕時計や七宝焼きの技術を駆使してシルクロードの都・敦煌をデザインしたシリーズの腕時計などだ。時計のデザインと伝統文化が「化学変化」を起こし、時計業の美的価値は高まり続け、腕時計は今、単なる時刻を示すアイテムから、ファッションアイテムへとなっている。
中国の宇宙飛行士が使用している腕時計（撮影・魯揚）。
また小さな腕時計の中には「宇宙飛行」する能力も備えているものもある。章館長は、「中国の宇宙飛行士の使用する腕時計は、飛亜達が生産している。研究開発の過程で、原材料、製法、計測機器といった各面においてブレイクスルーを実現しなければならない。宇宙飛行用の時計は、宇宙の過酷な環境に耐えなければならず、極めて高い技術が求められる。全く新しい応用シーンができたことで、腕時計のテクノロジーのウェイトはますます高まっている」とした。
飛亜達の計時文化センターに展示されている腕時計（撮影・魯揚）。