深セン市深汕(深セン・汕尾)特別協力区における古駅道の鮜門(こうもん)観海区間がこのほど、全線開通した。
古駅道はかつて経済交流と文化伝播の重要なルートだった。広東省の古駅道、または南粤古駅道とも呼ばるものは、1913年以前に広東省内での文書送達、物資輸送、人員往来に用いられたルートである。
深汕特別協力区にある古駅道は南粤古駅道の一部であり、潮汕地区と広州市を結ぶ重要なルートであった。
修復中に使用される材料はラバによって山に運ばれた。
古駅道鮜門観海区間は駟馬嶺村から朝面山村まで東に延び、全長は約4.2キロメートルで、標高は230メートルである。沿道には休憩用の亭や木製椅子、案内標識などの施設が整備されており、徒歩での利用も容易である。山と海の景色を満喫することができるだけでなく、登山、科学普及教育、田園風景、歴史的遺跡を一体化した遊歩道でもある。
沿道の景色を楽しみながら、ゆっくりと山頂まで登ると、鮜門の海岸線が一望できる。近くは青々とした山が広がり、遠くは高層ビルが立ち並び、山と海と都市が繋がる壮大な景色を楽しむことができる。
現時点で、深汕特別協力区では、東都嶺コース、双宮嶺コース、黎頭山コース、王公山コース、角嶺コースなどのハイキングコースが整備されており、総距離は30キロメートルに達している。そのうち、修復された古駅道本線と、新たに整備された接続線の距離は4.2キロメートルである。また、深汕特別協力区では今後、古駅道本線とその接続線を計4.8キロメートル修繕し、遊歩道やハイキングコースを計13.5キロメートル整備する予定である。
写真はすべて深センPlus、および深セン・汕尾都市管理・総合執法局より