スイス・ジュネーブ現地時間9月6日午後3時23分、「ラムサール条約」常設委員会第62回会議において、中国の地域動議によって深センに国際マングローブセンターの建設が決定された。これにより、世界初の「国際マングローブセンター」が正式に深センに設立されることとなった。
写真:国家林業・草原局宣伝センター提供
「国際マングローブセンター」は開放的かつ包摂的な協力性を持ち、共同建設可能で、互恵・ウィンウィンのマングローブ及びブルーカーボンエコシステムの国際協力メカニズムを構築することで、マングローブ保護・修復・利用の合理化に取り組む国際協力と共同行動を促進し、地球の持続可能な開発に貢献していくことを目指している。
写真:深セン市計画・自然資源局提供
深センは豊かな自然環境に恵まれており、1997平方キロメートルの陸地のうち、湿地面積は3万6100ヘクタールで、その保護率は45%に達している。また、マングローブの総面積は296ヘクタールであり、うち61%が自然保護地に組み込まれ、厳格的な保護が行われている。
写真:深セン市計画・自然資源局提供
また、福田マングローブ国際重要湿地は世界で唯一の都心部に位置する国際的に重要な自然湿地として、香港マイポの後海湾国際重要湿地と連携し、世界中の渡り鳥の大移動の経路を守っている。
福田マングローブ国際重要湿地で越冬するクロツラヘラサギ。(撮影:鹿向栄)
深センは「国際マングローブセンター」の建設により、地域マングローブ湿地保護サミットやフォーラムの開催を通じて、世界におけるマングローブに関する知識共有と科学研究協力を促進し、マングローブ自然教育システムを設立・健全化し、マングローブの国際教育研修の公共サービスレベルを向上させることに取り組んでいく。また、マングローブ保護・修復・技術利用の合理化に関するコミュニケーションを強化し、関連する能力を向上させていく。これにより、深センの湿地保護が中国の手本となり、世界に提供されることとなる。
写真:深セン特区報提供