8月26日、深セン経済特区は設立から42周年を迎えた。42年にわたり、深センは小さな農村地域から、GDPが3兆元を超える、世界的な影響力を持つ国際化した大都市にまで発展してきた。今、深センといえば、あなたは何を思い浮かべるだろう?
写真:深セン発布提供
40年余り前、深センは「時は金なり、効率は命なり」というスローガンを掲げた。それから40年余りの時を経た現在、深センのスピードにはすでに新しい意味が込められている。
この都市に足を踏み入れれば、深セン人が一刻を争うように歩いていることがわかる。ハイスピードで疾走する深セン地下鉄には、勉強に夢中になっている深セン人も少なくない。また、深センの政務サービスの効率はますます高まっていき、「即時承認、全市で受付可能」となっている。
ある面白い話がある。初対面の深セン人はいつも「どこ出身?」と互いに挨拶するそうだ。ほんの冗談に過ぎないが、深センの骨身に刻まれた移民文化を反映している。
2021年5月に発表された『広東省第7回全国国勢調査公報』によると、2010年から2020年までの10年間で深センの人口は714万人増加し、広東省で首位に立った。多元的な人口構造は、深センに多元的な移民文化をもたらし、独特の「深セン文化」を生み出した。
坪山大万世居(写真:晶報提供)
深センの各区にはそれぞれ中心(センター)があり、全体的に多元的、包容的かつオーガニックな「深センスタイル」を作り出している。書籍を購入したり、精神面で文化的な生活を楽しんだりしてみたいなら、福田区があなたの第一選択肢となるだろう。もし伝統的な深センライフを体験したいなら、羅湖区が最適な場所となる。南山区は科学技術産業の集積エリアである。また、龍岡、坪山、宝安、龍華などの区における客家文化、塩田区の港、大鵬新区と深汕(深セン・汕尾)特別合作区のビーチレジャーなどもある。
龍岡区鶴湖新居(写真:晶報提供)
深セン経済特区は設立42周年で、深セン人の平均年齢は約33歳である。若者が深センで安住・起業できるように、深センは都市の建設に力を入れてきた。
公園を建てるなら、「千園のまち」を目指して建設し、ツツジ、ホウオウボク、キワタ、ハス……などのいずれもを町のいたるところに植えていった。
撮影:欧陽勇
緑道を建設するなら、山・海・都市が一体化した全域緑道網を構築し、山から海へ、海から都市へと都市全体を連結させた。
また、深センは各種類の図書館、博物館、美術館も盛んに建設しつつあり、ついでに世界唯一の「世界読書モデル都市」と中国初の「デザイン都市」の称号を手に入れた。
撮影:陳彦
輸出加工区から「三来一補(「三来」とは原材料とサンプルの提供による委託加工およびノックダウンを、「一補」とは補償貿易を意味する)」へ、「世界工場」から「中国のシリコンバレー」へ、「深セン製造」から「深センデザイン」へと進化してきて、深センはその名に恥じない「イノベーション・起業の楽園」となっている。